梅しごとの季節ですね。ブランデー梅酒や、ハチミツ梅酒など、アレンジを加えた梅酒も人気ですが、基本の梅酒の作り方をまとめます。
いつ漬ける?梅酒を漬ける時期
5月に入ると、スーパーに青梅が並び始めます。梅の収穫時期は、5〜6月。梅は、常温で置いておくと2、3日で熟してしまい、梅酒にするとカビが発生しやすいうえ、濁りやすくなります。購入後、日を置かずに漬けるようにしましょう。
また、梅酒は仕込んだ梅酒が、おいしい飲み頃になるのは、半年後。年内に、美味しい梅酒が飲みたい!という方は、5月に漬けないと間に合いません。
そこで、注意したいのが梅の状態。お店に並びだしてすぐの梅の実は、未熟果と呼ばれる小さい実も多いので、梅の出始めにすぐ手を出さず、大きさも安定した頃に大きめの実を購入するのが良いと思います。
購入するときは、ビニールの中で蒸れている梅は避けるようにしましょう。梅の実って鮮度が落ちるのがとっても早いので、蒸れてしまっているものは傷んでいる可能性も。
梅酒作り 材料・用意するもの
青梅 | 1kg |
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氷砂糖 | 1kg |
ホワイトリカー | 1.8リットル |
4リットル瓶 | 1個 |
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竹串 | 爪楊枝でも可 |
梅の風味を強めがお好みなら、あと100g増やしてもOK。竹串(つまようじ)は、梅のヘタをとるのに使います。
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我が家は、カインズホームの瓶。2リットルを2つ使用。日本製で持ち運びしやすい。
氷砂糖じゃないとダメなのか?
氷砂糖を使用する一番の理由は、溶けにくいから。
お酒が梅に浸透すると、梅の成分がお酒に溶け出します。その速度は、とてもゆっくり。この速度に合わせて砂糖がお酒に溶けると、梅のエキスが充分に出て、風味豊かな梅酒に仕上がります。
なので、溶けるのが早すぎる、上白糖など粉末のものは向かないのです。
難しい言い方をすると、浸透圧が関係しています。
浸透圧とは、同じ濃度になろうとする力のこと。(濃度の低いほうから高い方へ移動することを「浸透」といい、その圧力を「浸透圧」という)
先に、砂糖の糖分がお酒に溶けきってしまうと、梅のエキスを充分にお酒に出すことができず、風味の弱い梅酒になってしまいます。
ほかにも、氷砂糖は、純度が高く雑味が少ないので、クセがなく、梅の風味を損ねることがないという利点も。
黒糖を使いたい場合は?
黒糖梅酒を作りたい場合、氷砂糖と黒砂糖(固形)を使用。黒糖は、ふつうのお砂糖に比べて甘さ控えめなので、黒砂糖のみで作ると甘みを感じず、物足りない仕上がりになってしまいます。
上記の分量なら、氷砂糖を氷砂糖600g、黒砂糖300gに置き換えれば、黒糖梅酒ができます。
梅の選び方
シワがなく、ツヤがあって、みずみずしい梅を選ぶと美味しい梅酒ができます。サイズは。果肉と果汁もたっぷりある2L以上のものを選ぶと、芳醇でまろやかな梅酒に。
注意したいのは、梅の傷。濁りの原因になります。
おいしい梅酒の作り方
梅のアク抜き
梅を軽く流水で洗い、たっぷりの水に梅を浸して3〜5時間程、アク抜きをします。
梅は、青いものほど多くアクが含まれ、熟すにつれアクは少なくなってきます。必要に応じた時間でアク抜きをしてください。
梅を水からあげる
アク抜きが終わったら、ザルで簡単に水をきります。
梅のヘタをとる
水気を取ったら、竹串や爪楊枝を使ってヘタをひとつひとつ取り除きます。
ヘタの縁をなぞるようにするとスポっと取れて楽しい。
ヘタをとらないと、完成した梅酒にエグ味がでてしまいます。
梅の水分を拭き取る
へたが取れたら、梅の水分を布巾で拭き取ります。
梅を乾燥
梅を乾燥します。
水分が残っていると、カビ発生の原因になるので、しっかり乾かします。
青梅と氷砂糖を入れる
青梅と氷砂糖を入れます。
梅と氷砂糖を交互に重ねるように入れていきますが、お酒を注いで翌日には、氷砂糖はほとんどビンの底に落ちてしまうからですので、そこまで丁寧にしなくても大丈夫です。
ホワイトリカーを注ぐ
ホワイトリカーを注ぎます。
冷暗所で保存
これで梅酒の仕込みは完了です!涼しくて温度変化の少ない場所で保存します。
長く梅を入れておくと、濁りの原因になるので、1年くらい経ったら、梅の実を取り出します。青梅の実は、軽めの風味が好みの方は、早めに取り出してもOKです。
取り出した梅の実は、そのまま食べてもすごく美味しいですが、梅ジャムにしてもおいしい!
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